栄養学の知識を生かし、健康を提案する〜オフィスおかん・前川様

一品100円のぷち社食サービスの営業

Q:御社「おかん」のサービス内容について教えてください。

ぷち社食サービス「オフィスおかん」がメインのサービスです。法人様向けのサービスで、企業様に冷蔵庫とお皿やお箸が入った専用のボックスや料金回収箱などをセットにして設置させていただきます。その冷蔵庫には全て個食になったお惣菜を入れ、従業員の皆様に好きなときにご利用いただけるサービスです。

Q:どんなメニューがあるのですか。

基本的には、一品100円の健康的なお惣菜やごはん、ジュースが中心です。

管理栄養士の知見を生かし、踏み込んだ商品紹介が可能に

Q:前川様はどんなお仕事をされているのですか。

営業を担当していますが、管理栄養士の資格をもっておりますので、以前は商品開発にも一部携わり、専門的な視点から商品やサービスをご案内しています。

Q:カスタマーサクセスとはどんな職務内容なのでしょうか。

オフィスおかんを検討されているお客様へのご提案から、導入後の利用サポートまで行います。
私が担当する主な業務は、新規でオフィスおかんの導入を検討されている企業様からお問い合わせをいただいたときに、実際に企業様を訪問してご説明をしたり、遠方のお客様に対して電話でご説明したりする仕事です。

Q:お問い合わせは、口コミで広がっているのですか。

口コミが多く、お問い合わせの多くはwebからいただいています。お問い合わせの媒体としては、弊社のホームページをご覧いただいて、直接お電話を頂くこともあります。また、FacebookなどSNS上の広告を見てお問い合わせされるお客様もいます。

お陰様で、お問い合わせ件数や実際に導入される企業様は順調に増加しています。

Q:どの会社でも基本的に同じサイズの冷蔵庫を導入するのですか。

基本のメニューはどのプランでも同じで、月替りです。プランが大きくなると冷蔵庫の大きさも変わります。導入当初は、すべてのメニューをバランス良く入れております。
その後様子を見て、企業様ごとに「お肉が人気」「野菜が人気」と違いが出てくるので、そうした好みに応じて調整を行ない、リクエストもお受けできます。なるべく、ある惣菜が残ってしまったり、メニューに偏りが出たりしないように心がけています。

契約後もお客様の健康的な食事をサポート

Q:導入後の利用サポートは、どのようなことを行なうのですか。

スムーズにご利用いただけるよう不明点を解消したり、いっそうの利用促進のために、別途企業様に活用方法のセミナーや栄養講座を行なったりしています。せっかくサービスを導入していただいたならば、導入して終わりではなく、その先で良い効果を実感していただけるまでサポートしていきたいと考えています。今後も力を入れていきたい分野です。

Q:「健康になった」といった効果は目に見えないものですが、どのように測っているのでしょうか。

アンケートなどでお伺いする場合もあります。そうした健康に対するインパクトに関してはお問い合わせをいただくことが大変多いので、ちょうど現在、実証実験として「導入以前と以後で健康に関する意識がどう変わったか」、「健康状況への影響はあったか」などの調査結果を集計しているところです。弊社が提供しているのは福利厚生サービスなので、導入を検討される企業様に「目に見えてこうした効果がありましたよ」とご説明できるような状況を整えていきたいと考えています。

Q:具体的にはどのような効果を狙っているのでしょうか。

メニューのコンセプトとしては、「オフィスおかん」のネーミングからもイメージできる通り、昔お家でよく食べていたような懐かしい味を味わっていただきたいと思っています。また、栄養面でも、お肉だけではなくて野菜も摂取していただけるよう、バランスを考えてメニューを開発しています。

Q:和風のおかずが並んでいますが、パンに挟んで食べるなどのアレンジは意外ですね。

そうなんです。提供しているメニューをベースとして、意外に思われるようなアレンジのアイディアも提案しています。家に持ち帰ってアレンジをしたり、コンビニなどで市販されているおかずにオフィスおかんの野菜の煮物を足していただいたりして、日常生活の中で無理なく、健康に良い献立作りに役立てていただきたいと考えています。忙しい仕事の合間に、手軽なスティック状の栄養補助食品だけで済ませてしまう人が多いのが現状ですが、まずはきちんとした食事を摂ってほしいと思いますね。

企業の規模や業種にも合った様々な利用方法

Q:斬新なサービスですが、お客様にはどのようにご説明していますか。

説明するときは、サービス内容の説明はもちろんですが、じつはその前に重要なのが、その企業の担当者様がどこに課題を感じているのかをヒアリングすることです。
企業様によって異なりますが、例えば、従業員様が多忙で休憩時間にも働いてしまい十分に食事を取れていないとか、男性がコンビニで食事を購入すると炭水化物と炭水化物の組み合わせになってしまうなどといったことです。そうした状況なので、健康面が心配になるといったお声をよくいただきます。

また、食事面以外でも、休憩スペースを新しく作ったのでもっと活性化させたいと考えて、このサービスの導入を検討されるお客様もいらっしゃいます。このように企業様ごとにニーズが異なるので、一つ一つに耳を傾けることが重要だと感じています。

Q:どんなお客様が多いのでしょうか。

以前はやはりIT系の会社様が多かったのですが、最近はエリアの拡大に伴い、小売店などオフィスをもたないお客様にご利用頂くこともあります。また、病院・クリニックも増えてきています。大型の病院には食堂がありますが、規模の小さいところやクリニックはあまり食堂がありません。そうした職場ではお昼の休憩時間が一般的なランチタイムとずれてしまうことが多く、制服ということもあり外食に行きづらいようです。オフィスおかんのおかずは全て個包装になっているので、女性が多い企業様では帰宅してからレンジで温めて夕飯のおかずにしたり、翌日のお弁当にいれたりして活用していただくこともあります。

Q:導入している地域はどこが多いのでしょうか。

一都三県が中心です。営業でも、直接足を運んでいるのは都内が中心となっており、神奈川・埼玉・千葉の企業様を訪問することもあります。遠方のお客様とは電話で商談を行なっています。

食への関心を高めるため、精力的に営業活動

Q:管理栄養士としての役割は、どういったことでしょうか。

管理栄養士として何かをするというよりも、日々の業務に食の知識を少し加えるといった形で役立てています。私が最も大事だと思っているのは食事を楽しんでもらうことだと考えています。あとは興味をもってもらうことも大切だと感じています。

Q:様々な部門で活躍されていますが、一週間の中でどのような動き方をされていますか。

外出していることが多いですね。平均で二件以上はお客様を訪問しています。そこではサービスを説明したり、実際にお惣菜を試食していただいたりしています。だから容器、お箸などお惣菜セットを保冷バッグに入れて必ず持ち歩いています。試食は、福利厚生のご担当者様だけではなく、実際にサービスを利用される従業員の皆様にも味わってもらうため、「試食会をやりますよ」とお声掛けいただいています。実際に食べてもらうと反応も違うのです。

一日の中では、朝はオフィスにいることが多いです。メールの返信をしたり、資料を作成したりしています。たまに、検討中のお客様がオフィスに足を運んで下さることもあるので、そうした来客の対応も担当しています。

Q:試食会ではどのような反応があるのですか。

特に若いお客様はあまり食べたことのないメニューもあるので、様々な反応が返ってきます。また、昔食卓に上っていたお惣菜を召し上がって懐かしんでくださることも多いです。

また、専用アプリでもお惣菜の情報を得られます。オフィスおかんのお惣菜を携帯からも購入できるサービスなのですが、原材料情報、栄養素に関する情報、アレルギー表示などの情報もアプリで参照できるようにしているのです。
個人様ごとになりますが、クレジットカード情報をご登録頂くと、買いたいときに小銭がなくても、すぐ購入できる便利なサービスです。

限られた時間の中で、人間関係を築くことが重要

Q:これまではどのようなお仕事を経験されてきましたか。

以前は食品メーカーで営業の仕事をしていました。大学で管理栄養士の資格をとり、食に携わりたいと考えて食品メーカーに三年間勤めました。この「おかん」に転職したのは、食べる人の顔が直接見える仕事をしたいと思ったからです。「おかん」での仕事は、食べる人がいる現場により近いと感じました。

転職して感じた一番大きな違いは、ルート営業ではないということでした。以前は決まったお客様と一ヶ月に二回くらいのペースでお会いしていましたが、オフィスおかんの営業では初めて会うお客様がほとんどです。そのため、人間関係の作り方には自分なりに苦心しました。「どのようにアプローチしたらうまくいくか」と考えることは増えましたね。

Q:仕事内容がルート営業から新規開拓になって、どんな変化がありましたか。

難しさは非常に感じました。でも、オフィスおかんのサービスはお客様に喜んでもらえるようなサービスであり、また私自身もこのサービスが好きなので、営業の辛さはあまり感じないのです。

Q:営業のコツはありますか。

最初にお客様にお会いしたときに、安心感をもってもらえるように心がけています。食品を扱う仕事なので、食品に対する安心感とそれを紹介する人への安心感がサービスを利用してもらうために必要だと思います。

Q:今後営業の中でトライしてみたいことはありますか。

挑戦したいことはたくさんあります。私の仕事のメインはお客様にご契約いただくまでのサポートですが、導入していただいた後もお客様の顔を追い続けられたらと思います。現在は導入企業様が増えている状況ですが、その全ての企業様で実際にどのような使い方をされているかまでは分かりません。そうしたことも把握して、今後の営業の仕方を工夫したり、新しいサービスの企画に役立てたりしたいですね。それによって、もっとそれぞれの企業様にあったオフィスおかんの使い方が提案できるのではないかと思います。

個々の問題点に寄り添い、日本の食の活性化を目指す

Q:営業をしていて大変なことはありますか。

私たちが紹介するサービスは一つですが、企業様が抱える課題は非常に多種多様です。そうした問題点への打開策を一緒に考えていきたいと思いますが、答えを出すことの難しさをいつも感じています。

以前のルート営業だとお客様との付き合いが長いので、課題に対しても時間をかけて一緒に考えることができましたが、オフィスおかんの営業では企業様ごとに違う問題点に対して早く解決策を考えなければいけません。非常にスピードが求められるので、その中で動くことは大変ですね。

Q:営業という仕事そのものについてどのような考えをお持ちですか。

世間的には、何かものを売り込むといったイメージが営業にはあると思いますが、私はあまりそのようには考えていません。ものを届けるイメージよりも、人と人とが会うことによって、何らかの価値をもたらすことができればと考えています。だから、どちらかというと、「もの」よりも「こと」のやり取りに重きを置いているのです。「こと」は、具体的には「健康になること」や「食に対して興味をもつこと」などです。また、このサービスによって取引企業の従業員の皆様が少しでも働くことに意欲をもってもらえたり、「オフィスおかん」を中心に社内のコミュニケーションが増えたりしたら嬉しいですね。

Q:営業の仕事を通じて、どのようなことを達成したいですか。

やはり、日本の人々にちゃんとした食事をとってもらいたいと願っています。また、重要だと思うのは「日本でとれる美味しいものを食べてもらうこと」です。オフィスおかんで扱う和食中心のメニューは、実際に日本全国でとれる素材を多く使っているのです。将来的には、より多くの人に日本で作られた美味しいものをたくさん食べてもらい、日本の食を活性化させたいと考えて、営業に取り組んでいます。

Q:営業に興味をもっている人を後押しするようなメッセージをお願いします。

営業と聞くと不安に感じる人もいるかもしれませんが、言い換えれば、人と一緒に何かを成し遂げる仕事です。一人でやる仕事ではないので、孤独ではありません。それに人と一緒に取り組むので、何かを達成できたときの嬉しさは一人のときより倍になるのではないでしょうか。人との関わりがあって楽しい仕事だと感じます。
(了)

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